Northwestのハンバーガー
アメリカにはマクドナルドやバーガーキングなどの有名なハンバーガーチェーンが沢山ある。イン・アンド・アウト、ハビットバーガー、ジャック・イン・ザ・ボックス、ソニックス、シェイクシャックバーガーなどあり、まだボクの知らないハンバーガーチェーン店はあることだろう。
上記のハンバーガーショップは全米展開していて比較的どこにでもあるハンバーガーショップだ。
1993年から米国滞在していて渡米した当時はワシントン州のバンクーバー市で暮らしていた。ワシントン州と南に隣接しているオレゴン州は米国内ではノースウェストと呼ばれている地域である。このノースウェスト地域だけで収穫される食材のみを使用したハンバーガーショップがノースウェスト地区だけにある。そのハンバーガーショップの名前はバーガービルと言う。英語表記はBurgervill。BurgerとVillege(村)を繋げBurgervillという店名なのである。ハンバーガーの材料であるビーフ、チーズ、レタス、トマト、小麦粉等、その他ポテト、玉ねぎを含めすべての食材はこの地域で収穫されるものなのだ。
店の壁に描かれた地図のスケッチをみると、どの地域でどのような食材が収穫されるのかが描かれている。この壁画を見ているだけでも楽しい。ひとつひとつの場所をドライブしてみるとさらに楽しいのではないだろうか?バーガービル食材探索ツアーでも企画してみようか、と思ってしまう。
さて、夏になると特別なメニューが出る。Walla Walla Onion Ringだ。オニオンリングは玉ねぎを輪切りにして一つづつの輪にした玉ねぎを細かいパン粉で揚げるハンバーガーのサイドメニューの一つである。Wall Walla(ワラワラ)とはワシントン州の南東部にある地区で、ここは今やワイン作りが盛んに行われ、ナパバレー級の美味しいワインを作る地域であるが、玉ねぎの産地でもある。ここで収穫される玉ねぎは甘味が強く名物になっている。日本では玉ねぎといえば淡路島が有名だが、さてどちらの玉ねぎが美味しいのだろうか?
ワラワラとはとはインディアン部族の名前から由来されている。2024年の人口は5万5千人たらずである。
メインのハンバーガーではなくサイドオーダーであるオニオンリングがこの時期の特別メニューとしているところも愉快なハンバーガー屋だ。しかし、そのオニオンリングなのだがメインのハンバーガーを凌駕するほど存在感がある。写真をご覧いただければ一目瞭然。オニオンリング1個はメインのハンバーガーよりはるかにでかいのだ。
まずはケチャップなど何もつけずにひとかじり。ここのハンバーガーはチェーン店なのだがオーダーが入ってから調理するので時間がかかるが、オニオンリングは揚げたてで熱々。衣の中の玉ねぎはとろとろしていて甘い。バーベキューソースかサザンアイランドがオニオンリングには付属しているが何もなくても十分に美味しい。ボクはバーベキューソースを選んだがケチャップのほうがいいかなぁ、って感じ。この大きなオニオンリングが1オーダーあたり5個入ってくる。オニオンリングを食べただけでハンバーガーはもう要らないくらいだ。
夏に米国ノースウェスト地域を訪れる機会があったら是非ワラワラオニオンリングを食べてみて下され。