2023年10月28日山下家のブランチ日記
10月のニューヨークにしては暑いくらいで気温をみたら30℃ほどだ。
ハドソン川下流にあるレストランへブランチに行くことにした。この辺りは息子の住むアパートの近くで、今年のハローウィンは水曜日にあたるため今日、土曜日は仮装した人々が沢山いた。
上の写真は家族でハドソン川を散歩したワンショット。遠くには自由の女神が見える。
P.J.Clarle’sという1884年から開業しているニューヨークでは老舗アメリカンレストランに今日のブランチは決まった。ニューヨークでハンバーガーを食べるなら3本の指に入るレストランだ。
レストランに入るとすぐにバーがある。クラッシックな感じのバーである。バーカウンターで食事をする人もいる。
このバーの左右上の写真を見ていただきたい。なんとアメリカ合衆国第16代大統領のエイブラハム・リンカーンと第35代大統領のジョン・F ・ケネディーの写真が飾ってある。
両大統領とも暗殺された大統領だ。
レストランは込み入っていたが間も無くテーブルに着くことができた。天気がいいのでまずは飲み物だ!
娘はダーティーマティーニ、息子はオクトーバーフェスト、奥様はスパークリングウォーター、そしてボクは1884年からのこのレストランの名物ジャンボブラディメアリー(下の写真)を注文した。
メニューの切り抜き部。ちゃんと1884年来の名物ジャンボブラディメアリーと書いてある。
ほのかにスモーキーでスパイスが効いている。セロリやトマト、きゅうり、ペッパーを食べながら楽しむ。濃厚なのでカクテルというよりはもはや冷製のスープではないかと思うくらい。
お酒を飲みながらオイスターを食べる。ニューヨーク産のブルーポイントオイスター。アメリカのオイスターは小さいものが多いが、これは中型サイズだ。日本の牡蠣とは大きさがことなるが、なかなか美味しい。
レモンを絞ったりホースラディッシュ(白ワサビ)をつけたりカクテルソース(スパイシーなケチャップ風)やビネガーをつけて食べるのだが、意外とレモンをキュッと絞っただけのオイスターが美味しい。
お野菜も食べようということになり、いろいろ悩んだ末にアルーグラに洋梨が入っていてブルーチーズとピーカンナッツが入ったグリーンサラダ。ドレッシングはあっさりとオイル&ビネガー。アルーグラってどちらかというと苦い系なのだが、洋梨の甘味とマッチしている。これにブルーチーズが濃厚さを出し、カリッとした食感のピーカンナッツ。見た目はなんとも知れないが食べてみると懐の深さを感じるサラダであった。
そしてハンバーガーを食べる。
ファーストフードチェーン店のハンバーガーと異なり焼き方を聞いてくる。レアでも注文できるのはこのパテはステーキグレードなのだ。ステーキをその都度挽肉にしてパテにし、焼くのである。
娘はブラックペパーを特性ソースにしたハンバーガー。フランスではこのソースをよく使うらしい。息子はチーズバーガー。奥様はハンバーガーではなくターキークラブサンドイッチ。そしてボクはBBQブルーチーズバーガー。BBQソースの甘辛とブルーチーズにクリスピーオニオンが入っている。なによりお肉が美味しい。このお肉にマッチしたバンが何とも言えず、絶妙なコンビネーションである。結構大きなハンバーガーであったが、食べた後は胃もたれや満腹感とかなく快適であった。多分添加物とか一切入っていないのであろう。チェーン店のハンバーガーを食べた後との感じが違う。
デザートはやめにして、、、
はい、お勘定!!
チップ18%を入れて締めて$266.85、本日のレートで日本円¥40,000なり。
4人で$267だと今やニューヨークでは別段高いとは思わないが日本円に換算するとびっくりする。でもこれって日本が安すぎるのだ。本来日本でもこのくらいの物価でみんなが平気で払えるくらいの稼ぎがあって然るべきなのである。
食事をしたあと日本円換算するのだが、もっと強い日本にしなければ、と外食のたびに参政党魂が燃え沸る山下政治でした。
天気がいいのでレストランはテラスでも食事する人でいっぱいだ。
物価は高いが、それでもこんなにもたくさんの人たちが平気で外食しているのである。
これからどうしたら日本はまた大日本帝国になれるのか、今夜も考えながらワインを飲もうっと。