ブログ「燃料は好奇心」

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子供のように好奇心を持ち続ける男が綴るよもやま話。
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健康について

2025.02.21

誰しも病気になりたいとは思っていないのはあたりまえのことだ。しかし自分の意図とは裏腹に病気になることがある。さまざまな原因によるものなのだが病気はなりたくない。
「風邪は万病の元」という言い伝えがある。この言葉はいつから言われていたのか、ちょっと調べたら中国の古典医書『黄帝内経素問』(前漢時代[紀元前206~紀元8]以前の成立)に記載されている「風邪は百病の初め」「風邪は百病の長」が出典とされている、とのことらしい。
ということで、まず風邪について考えてみる。風邪をひくといろいろな症状が出る。咳、くしゃみ、発熱、悪寒、鼻水。これらの症状に対して風邪薬は咳に対してはこれ、発熱、悪寒に対してはこれ、くしゃみ、鼻水に対してはこれ、というように各症状に対しての処方薬が販売されている。風邪を引いていてわかったのだがどうも一通りの症状が出て治るのではないか、と思うようになった。ボクの場合まず扁桃腺が腫れて咳が出るようになる。そして筋肉や関節の節々が痛み悪寒と発熱。そのあと鼻水とくしゃみ、最後にまた咳がでて終わるって感じかな?最後の咳は最初の咳とは明らかに異なる咳だ。咳が出るから咳止め、熱が出たから熱冷まし等々の薬を処方しても何も変わらない気がする、というよりも風邪が長引くような気がしたことがある。
薬を飲まなければ、初日扁桃腺の痛み、二日目咳、三日目〜四日目発熱、五日目鼻水とくしゃみ、そのあとは回復となり初日から六日目で概ね回復するのだが薬を飲むと咳止めで次の症状が出れるのが遅れ、熱冷ましでまた次の症状が出るのが遅れ…..こんなことで二週間くらい完全回復にかかる気がする。

実は15年くらい前に免疫学の世界的権威で新潟大学の教授であった故安保徹先生の本を読んだことがある。風邪の症状というのは自分の体が正常な状態に戻ろうとしている時の働きによるものだ、と概ねそのようなことが書いてあった。したがって熱が出たから熱冷ましということをしてしまうとかえって病状を長引かせてしまうということを説かれていた。故安保先生はのちに
「私は、長年の研究の中で『生命体は自分自身では失敗しない』ことを強く実感しました。体はより良い方向へと動くようにできています。」
とおっしゃられていました。やはり風邪をひいても薬は不要ということなのだ。

風邪は万病のもとなのでもちろん侮れない病気なのだが、次に現在日本で一番多い病死の原因であるガンについて考えてみると、故安保先生のガンに対する見方はユニークである。
故安保先生は「ガンは異常な細胞ではなく「低酸素」「低体温」のなかで生き延びるために生まれた細胞で体に悪さをする存在ではなく「低酸素」「低体温」という体内環境に対する「体の適応現象」である。」とおっしゃっております。
なんと!ガンは人間が「低酸素」「低体温」環境下で生き延びるための「適応現象」であり悪者ではないのである。
血流が悪くなると細胞は酸素不足になり血流が途絶えると体温が下がる。こんな状況の中で生命維持をするために人間はガンになり生きながらえることができる、というのだ。詳しいガンのメカニズムは安保徹先生の本を読んで理解してもらいたい。
それではガンを治すにはどうすればいいのか、というと簡単な話である。血流を良くすれば途端にガンは治るということだ。手っ取り早いのはお風呂にゆっくり入るのがいいようだ。昔の日本は寒くなると温泉に湯治にでかけたが、時間と余裕があれば一週間くらい毎年冬に湯治にでかけたいものだ。

故安保先生は抗がん剤についてはこう語っている。

解熱剤、痛みどめ、抗がん剤、ステロイド剤…。これらはすべて交感神経を刺激して血流を止め体温 を下げ、免疫力を低下させます。ガンを死滅させようとして、抗がん剤や放射線で攻撃すれば、正常な細胞も、同じ遺伝子を使っているから、生命そのものが、滅びることになります。抗がん剤は、兵器のマスタードガス をもとに、1950年から1960年代に活発に開発され、現在 使われている主な抗がん剤は、この時期に出揃いました。抗がん剤は、「低酸素」「低体温」「高血糖」をもたらします。この3つは、発ガンの内部環境そのものです。抗がん剤治療によって、ますますそれら3条件に拍車をかけます。これではガンが治るはずがありません。」
故安保先生は講演会などでは以上のように「抗がん剤はガンが治るはずがない」と言い切っています。

抗がん剤治療は非常に高価ですが、日本では保険が適用され自己負担の割合は75歳以上の方は1割、70~74歳までの方は2割(所得によっては3割)、70歳未満の方は3割負担。なのでガン患者は抗がん剤治療を選択する患者が後を断ちません。医者は抗がん剤治療は利益が上がるので患者には勧めます。しかしガン医療の医者は抗がん剤治療はしないと聞きます。なぜなら抗がん剤治療でガンが治らないことを知っているからでしょう。

また、こんなことも指摘しています。
ガンの自然退縮のときに何が起こるかといいますと、腫瘍マーカーが上がるんですね。腫瘍マーカーはガン細胞のかかえている、膜とか細胞質の構成成分ですから、免疫能 が上昇し、ガン細胞が破壊されはじめたときにも、腫瘍マーカーは上昇します。X線写真、CTやMRIの画像に一喜一憂する必要もありません。CTなどで検査して、ガンのサイズが急に大きくなって、びっくりすることがあります。このときは ガンの中が壊死して治っている、ということも、長崎の田嶋先生が症例を報告していらっしゃいます。見かけが大きくなって、中が壊死する、繊維が強いときはそのまま空洞化して治るし、弱いときはそのあとで潰れる という形をとるんです。腫瘍マーカーが上がったり、ガンのサイズが大きくなったと怯えて、また体を痛める治療に引き込まれる人も多いです。そこは注意した方が良いですね。転移は怖くありません。ガンが治るサインです。体が治癒力を発揮してガンをたたいている最中です。( ただし、リンパ球が少ない場合はこの限りではない )リンパ球が上り始めたときに、転移を起こしやすいということがはっきりしました。転移というのは、原発巣が リンパ球によって攻撃されて、散らばっている状態なのです。そして散らばった後にすっと消えていく。」
このうように検査を受けてさらに抗がん剤投与を加速させる医者がいるということを言っておられました。

昭和22年青森県生まれ、平成29年12月6日ご逝去 享年69歳

最後に日頃の講演の中で…..
「自分が何かで死んだら暗殺されたのだと思って下さい~」と青森のズーズー弁話していたとのことでした。





 

 

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