湯たんパイの測定実験
2019年11月27日に掲載した「山下政治の発明」の湯たんパイを試作し、この度そのデータを取ったので報告いたします。
目的
考案した特許庁実用新案登録第3203683号、湯たんパイのピザパイにおける保温力を確認するためピザパイを湯たんパイ上に乗せた温度変化と通常の皿の上に乗せた温度変化の比較をする。
湯たんパイ構造
アルミニウムを溶接し湯たんパイ本体を作成しその側面と下面に断熱材でカバーした。
給油口は改良の余地があるが今回は試作段階でピザがどのくらい保温できるのかデータを取るため簡易的な形とした。以下に写真を掲載する。
ピザパイ
ピザパイはNew YorkのLexington通りにある「My Pie Pizzeria Romana」を採用した。ここのピザは丸型ではなく四角いピザである。
ここのピザの技術はローマから直伝で、ピザ生地には砂糖を一切入れずに作る。このため発酵プロセスが非常に遅くピザ生地が出来るまで48時間を要す。
是非New Yorkに来たらここのピザを食べてもらいたい。
写真のように多種のピザを購入した。右上4つがトリフオイルマッシュルームピザ、その右隣4つがバッファローモツァレラピザ、右下二つがグランマピザ(イタリアのばあちゃんの味ピザ)、その右隣2つがポテトゴルゴンゾーラピザ、次の二つがラザーニャピザ、最後の二つがサンドライトマトピザ。どれもとても美味しいピザだが今回はピザの批評をするのではないのでピザについてはこの辺にしておく。(でもトリフオイルマッシュルームピザは美味しいよ。ポテトゴルゴンゾーラは初めて食べた味。)
データ取りに使用したピザはポテトゴルゴンゾーラピザとした。
理由は特になし。
使用機器
使用機器はレーザー照射型非接触温度計。
メーカー:株式会社TFFフルーク社
型式:FLUKE 59 MAX
品名:IR Thermometer
実験条件
ピザパイは一度オーブンで再加熱し出来立て状態にする。
オーブンから取り立ての温度を測定後5分おきに湯たんパイ上のピザパイと通常の皿の上のピザパイの表面温度を測定する。
結果
データ
考察
オーブン再加熱後のピザパイの表面温度降下は湯たんパイの有無に関わらず25分までは、湯たんパイの方の温度はいくらか高いものの、急激なカーブで冷める。25分以降は湯たんパイ有りのピザパイ表面温度は下がらず一定温度を保つ一方湯たんパイなしはそのまま表面温度は下がり続ける。60分後の温度差は10℃以上となった。
結論として25分以内で食べればピザパイは暖かいままの状態で食べることができるが、それ以上の場合は湯たんパイの活用でより暖かいピザパイを楽しめることである。