マンション用布団タンス
特許庁実用新案登録第3221659号
考案の名称:寝具一体型寝具収納家具
商品名:寝床庫(ねどっこ)
概要:布団を収納する家具。マンション用布団タンス
考案の背景
昨今のマンションでは殆どが洋室のみの間取りとなっていると思う。特にワンルームマンションに和室はないと思う。基本的な設計として和室は畳敷きと押入れである。押入れの目的は寝具である布団を収納することは日本人であれば誰でも知っている。子供の頃はかくれんぼの隠れ場所でもあったり、父親から怒られた時の罰として暗い押入れにいれられる場所でもあったが。
昔は四畳半一間のアパートがあった。今でもまだあると思うけど。日本の住まいはウサギ小屋と欧米人から揶揄されるが、合理的な住まいだ。合理的は欧米人が好む。一部屋あればそこはリビングルームであり、ちゃぶ台を出してダイニングルームであり、布団を敷いてベッドルームでもある。どうだ欧米人、超合理的だろう!
前述したように和室構造のワンルームマンションはないと思う。和室構造でないということは押入れはない。寝る時はベッドになる。ベッドで寝る設計なので部屋はそれなりの大きさではあるだろうが、ベッドを置くと部屋の自由スペースは狭くなる。
そこで、布団に寝よう、と考えるが押入れがないため布団を収納して置く場所がない。また、マンションはフローリングされていて板の間の床に直接布団を敷くと通気しないため布団は濡れる。20年くらい前に板の間の上に布団を敷いて寝ていたが風邪をこじらせて3〜4日寝たままでいたことがあった。回復して布団を畳んだら床のニスが剥がれるほど濡れていた。
そこで考案したのが布団一式を収納する家具で収納時は部屋に鎮座ましても違和感なく見た目もよいので友人等の来客があってもみっともなくない。寝る時はその家具を広げ、広がったその家具の上に布団を敷く。床と広げた家具に一定の隙間を設けてあるので通気性もある。
これを使えば狭いワンルームマンションもより広く有効に空間を使えるぞ。
考案の構造
複数折にした布団、及びその他の寝具と、それを収納する寝具収納具を常に一体として扱い、就寝時は寝具収納具を平面状に開け広げ、その上に収納していた布団を広げれば簡単に寝床が作れ、就寝後は寝具収納具の上に複数折にした布団とその他の寝具を置いたままで寝具収納具を閉じて収納出来る事を特徴とする寝具収納具であって、9枚の耐久性に優れた平板から成り、それぞれの平板は他の平板と蝶番で接続され、収納する布団とその他の寝具を平面状に開け広げた寝具収納具の上に置き、平板を内側に折りたたみ閉じた後、寝具収納具の側面を係止具で固定することで直方体が形成される。
また、寝具収納具を開け広げた時に床面と平板との間に一定の隙間確保と、平板の強化と就寝者の体重を均等に支えて安定性を確保する為、9枚の平板の床面側にそれぞれ並行する2本の角材が装着され、就寝時及び寝具収納後、通気性を確保する為、9枚の平板に通気穴が設けられている。
詳細な説明
【図1】
寝具一式が収納された時の形状。4は床との隙間をつくるスペーサーであると共に就寝時の補強。5は収納時でも通気するための通気口。縦置きにすることもできる。
【図2】
家具を広げた時の形状。この上に布団が敷かれる。
【図3】
広げた家具の上に寝具一式を敷いたときの形状。ご覧の通り床から一定スペースがあるので寝汗で蒸れることはない。
【図4】
朝起きて布団を畳むときの状態。このまま家具を折りたためば布団を収納することができる。押入れがなくても布団を収納できて満足!